本戦より心に残った、10代起業家のプレゼン|スタートアップワールドカップ九州予選を観戦しました

2026年10月6日、熊本城ホールで開かれた「スタートアップワールドカップ2026 九州予選」を観戦してきました。

スタートアップワールドカップは、世界各地の予選を勝ち抜いた起業家が、アメリカでの世界決勝を目指してプレゼンを競う大会です。九州予選は当初8月に予定されていましたが、7月の熊本地震を受けて10月に延期されての開催となりました。大会のテーマは「熊本・九州から世界へ:震災復興とスタートアップによる地域創生」です。

スタートアップワールドカップ2026 九州予選の協賛パネル
会場の外に置かれていたパネル。自治体や地元企業、報道機関など、多くの団体が大会を支えていました。
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本戦の前にあった、10代のプレゼン

本戦のピッチコンテストの前には、小学生から高専生までを対象にした「ユースピッチ」がありました。正直に言うと、この日いちばん心に残ったのは本戦ではなく、こちらのプレゼンでした。

なかでも印象に残ったのが、株式会社moco Earthの発表です。観光地のゴミ問題に対して、提灯の形をした携帯ゴミ箱を提案するもので、学生でありながら会社を立ち上げ、実際に仕事も受けているとのことでした。発想が斬新なだけでなく、それを形にして動かしているところに驚かされました。

moco Earthはこのユースピッチで優勝し、11月にサンフランシスコで開かれる世界決勝に進みます。

「うますぎる」プレゼン

何より圧倒されたのは、プレゼンそのものです。

舞台を意識した、表現の大きな話し方で、大きなホールで大勢の聴衆に向けて話すこの場に、それがぴたりと合っていました。聞いているうちに、自然と「応援したい」と思わされていました。

発表の中でご本人が語っていたところでは、これまでに「プレゼンは上手いが、経営は別の話だ」といった厳しい言葉を向けられたこともあったそうです。それでも、その言葉に負けない行動力と粘り強さで、着実に前に進んでいる様子が伝わってきました。

熊本城ホール メインホールの会場の様子
会場となった熊本城ホール メインホール。

伝える力は、規模に関係なく武器になる

どれだけ良いアイデアや商品があっても、相手に伝わらなければ、応援も仕事も生まれません。10代の起業家が、話し方ひとつで会場の空気を変えていく姿を見て、伝えることの大切さをあらためて感じました。

なお、本戦では熊本に本社を置く株式会社Piezo Sonicが優勝し、世界決勝への出場を決めました。熊本で、このような世界につながる大会が開かれ、地元の会社が勝ち上がっていくことを、同じ熊本の会社としてうれしく思います。

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